2014年2月3日月曜日

「黒田如水」の予習

吉川英治の「黒田如水」を Kindle で読みました。
今年の大河ドラマは「軍師官兵衛」なので、予習をしようと思ってです。

Amazon でも Kindle の無料書籍の1位になっており、みんな同じようなことを考えているのではないでしょうか。

決して暗君ではないが、優柔不断な殿様、小寺政職。
自分を取り立ててくれたこの殿様のために、滅私の精神で奔走する官兵衛の姿が描かれていて面白かった。

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最近、「7つの習慣」を読んで理想に近づこうという気持ちが盛り上がっていて、その為もあってか官兵衛の、純粋に自分の信じる理想を追求する姿に共感した。

しかし、7つの習慣を読んだせいか、官兵衛を「大きな仕事を本気でやり遂げていくビジネスマン」の姿に置き換えて読んでしまうという弊害もあった。

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こんなにも主君のためと思っていても、政職に裏切られ、結果、敵将の荒木村重の元に数ヶ月間も幽閉されてしまう。

それでも助けだされた時には、「倍返しだ!」とはならない。
旧恩に報いるため、国を追われて落ちぶれた政職の家族を客分として迎えるというくだりは清々しい。

この本は残念ながらここで終わっていて、官兵衛の半生しか書かれていない。
大河ドラマの予習のためには、後半生を別の本で読まなければならない。


黒田如水

リンク

・「 7 つの習慣 」のひと言まとめ


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